係留施設の設計
係留施設の設計
周囲を海に囲まれた日本では、輸出入を合わせた貿易量が年間9億トン以上あり、その99.7%が船、残りを飛行機で運んでいます。
また、近年では国内外のクルーズ観光が盛んになっており、多くの人々が大型クルーズ船での旅を楽しんでいます。
船からの荷揚げや荷卸し、乗船や下船には、船を係留する必要があり、船を係留するための施設として岸壁があります。
岸壁の構造としては、重力式(主に鉄筋コンクリートで作るケーソン式)、鋼管矢板(鋼材)、桟橋式(鋼管杭と床版)等があります。設計では、対象地の潮位、波浪、土質等の自然条件や構造、利用等の条件を考慮し、最適な構造断面を設計します。
また、発生頻度の低い大規模な地震が作用した後に復旧のための緊急物資の輸送が可能な「耐震強化岸壁」の設計や、大型化が進んでいるコンテナ船の係留に対応した大水深岸壁の設計も行っています。